無気力少年少女



「じゃあ、このままちょっと待っててね」

そう言って美容師さんは奥に入っていった。
二人っきりとかなんだか気まずい…。


「晩飯、なにんする」

「えー、オムライスー」

「ん」


…無言。いつもなら無言でも問題ないけど、今はやっぱりなんとなく気まずい…。

無言に耐えられなくなって久を鏡越しにちらっと見ると……寝てるし。
気まずいと思ってたのはあたしだけか。
そう思ったら気が抜けた。