甘い香りの、同居人。










え…?






「先輩...?」



「『お兄ちゃん』。じゃねーの?」





先輩は口角だけをあげて
静かに笑った。



忘れてた...。

けどここ学校だし『先輩』じゃないと
周りにばれる……。




「無理。」


「へ?」


「お前の兄貴にはなれない」