だって... 『離してよ...お兄ちゃん。』――――― あんなこと言ってから、 必要以上の事は話せなくなって。 先輩も話しかけてくれなくて。 目も合わせてくれない。 だから 先輩の近くにいるのが苦しい。 言わなきゃよかった、あんなこと。 青ざめた顔で俯いていると、 左隣のお姫様が 私の顔を覗き込んだ。 「だいじょおぶ...?」 「…うん......」 可愛いのに 心まで温かいのかこの子は。