甘い香りの、同居人。











私は台所に居る先輩の方を向いた。




「ホントおいしかったよ」


「仁奈!!」



なるべく目を細めないように、
口だけを動かして笑った。




やっぱり不自然だったかな。






先輩はその場から去ろうとする
私の腕をつかんだ。








だって、


目細めると...。






溜まっている涙の粒が
こぼれ落ちそうになる。