甘い香りの、同居人。









こっそり言ったはずなのに



「なんか言った?」




呑気に鼻歌を歌っていながら
食器洗いをしている先輩に




私の声は届いていた。






「別に」


「でもよかった。お前が口きいてくれて」





...。

そっかぁ…。


そういえば
ずっと会話拒否してたっけ...。





「気にしなくていいから…」


「え…。」



ドクン――――――――――





先輩の次の台詞を待つ間。

私の鼓動はうるさくなった。