全く状況が掴めず 目を細めているあたしに母は 「仁奈の新しいお父さん♥」 そこまでだったら軽く流せたのに。 ―――――――――――――ピーンポーン 「ほら、来たわよっ。仁奈も挨拶するのよ」 「はいはい…」 まだ食パンを頬張ったまま あたしは渋々と玄関へ向かった。 ガチャ。 「こんにちは、初めまして」 いやいや、この展開はないで...しょ......。