全然眠れなかったぁ......。 「乙だね。」 「ええ、乙です...って香苗あんた昨日」 「ごめん、わざとです」 HRまでの間、 私と香苗はこうして朝も 他愛のない会話を交わしている。 「あんたの意図くらいわかるって」 「バレてら?」 「今後一切、香苗の電話には出ないようにする」 目の前の香苗に 私は親指を立てて見せた。