甘い香りの、同居人。












諸事情を話し終えた後。


私の目はパンパンで……。






「じゃあこれからは、『春田』仁奈だね」


「是非罵ってください…」


「会話が若干かみ合わないんですけど。」





はぁー……。



嘘でも『再婚認めない』

なんて、絶対禁句だったよなぁ…。





「でもさ、同居できるなんて、嬉しいじゃん?」


「同居だけど家族。イコール戸籍上身内。」


「あー…うん...。で、でもさ!禁断の恋とか可能性はゼロじゃない!」





私のこと元気づけようとしてくれるのは
とってもとってもありがたいのですが。




それは慰めになってませんよ。