それでも、君じゃなきゃダメなんだ






――――響、13歳





「ひな」





「響?どうしたの?」





「…辞書、貸して」





中学に上がり、ひなとは違うクラス。





それでも俺は、ひなによく会いに行った。





ただ、好きという感情だけで。





「はい!響が忘れ物なんて珍しいね?」





ニッコリと優しい笑みを浮かべながら、ひなは辞書を手渡す。