「ひなっ……!」 後ろの方で響の声が聞こえたけど、あたしはひたすら家まで走り続けた。 …止まってしまえば最後、響にすがり付いてしまうと解ってたから。 「ふぇっ…」 涙が次々と溢れてくる。 止まることをしない涙は、ようやく朝方に止まってくれた。 「うわ……いつも以上にヒドイ顔」 涙の跡が残った頬に、充血した瞳。 泣きすぎたせいで、瞼も腫れ上がっている。