「あんなことでマジになる奴が悪いんだよ。酒の席での軽口だろうが?」

悪びれた風もない流星に、これ以上何を言っても仕方ないようにも思えた。

横から、天馬が、

「だけど、あの言い方って、銀河の傷口えぐるのわかってて言ったようなもんでしょ」

と、口をはさんだ。

「傷口って……何?」

確かに銀河のあの怒り方には、何かしら理由があるような気もしていた。

「……銀ちゃんは、過去に触れられるのが嫌いなんだよ……」

と、天馬が言った。