それぞれが好き勝手に話をし、思い思いに飲む中、三日月が時折テーブルを片付けたり、おつまみを運んできたりしていた。

そこは、なんだか居心地がよくて、他にお客さんが誰もいないということも手伝って、私はだんだんと酔いがまわってきていた。

「銀河ー、そういえば、まだサングラスしてるじゃない? お店では、はずすって言ってたのにー」

酔ってちょっと気が大きくなってきた私は、触れたくても触れられなかったサングラスに手をかけた。

そのままはずそうとすると、

「あっ…!」

と、天馬と流星とが同時に声をあげた。

そのただならないような様子に、はずしかけた手を止め、銀河を見やった。