超イケメン☆ホストクラブ

オリジナルだという「ムーンドロップ」というハチミツ色をしたカクテルと、バーボンのボトルとを三日月が持ってきて、テーブルの上に置いた。

「あれ…私、まだなんにも頼んでないけど」

不思議に思って聞くと、

「当ホストクラブでいただくのは、貸切料金のみとなっておりますので、飲み物も食べ物もオールフリーになります」

と、三日月が説明をした。

「え、嘘…」

と、一瞬そのリーズナブルさにびっくりしたが、もしかしたら貸切料金というのが法外に高かったりするんじゃないかと思い直した。

「……料金のこと心配してるんなら、こんぐらいだから大丈夫だよ」

察したらしい銀河が私に耳打ちした金額は、払えないという程に高くはなかった。