超イケメン☆ホストクラブ

「あ、ごめんなさい。笑ったりして。私の方こそ、よろしくお願いしますね」

笑いを引っ込めて、頭を下げて返すと、

「いいえ、私がドSなのは、あながち嘘ではないので」

と、三日月は冗談とも本気ともつかない言い方をして、レンズの奥にある目を細めた。

「ミカちゃんは、怒ると本気で恐いからね…」

そう天馬が囁いてくる。

「今の…怒ってない?」

「ああ、大丈夫。あれぐらいじゃ怒らないから」

心配になって聞いた私に、天馬は答えて、

「ミカちゃんがマジで怒ったら、さすがのリュウちゃんでも、太刀打ちできないもんね?」

と、流星の方を見た。

「まぁ…な。だから、あいつの怒りのツボだけは、おさえといた方がいいぜ?」

流星が、カウンターへ戻っていった三日月の背中を見送って言った。