「吉乃っていうのはここの総メイド長だ、会っただろ？」

「あ～、あのおばさんですね。てかずっと思ってたんだけど総メイド長って何ですか？」

「はぁ…ほんとにめんどくさい女だなお前は…」

やっば、調子に乗りすぎて質問しすぎた～！また怒るかもー…
「この際全部説明してやるからここに座れ。」

「………無理です！」

「なんでだ!?」

「教えていただけることは嬉しいんですけどそんな……そんな…いつ私を殺そうとするかわからない人の隣になんて座れません!!」

「殺さねーよ!?」

ついつい彼の親切に私はまたまた本音を言ってしまった。
だけどこの部屋にソファは今彼が座るダブルのソファだけ、この際彼を信じて座ってみることにしよう。




「………うわ」

「なんだよ」

「べ、べつに…」


すぐ隣に来て彼の顔を見て私は驚いた。性格が腐りきっていることはおいといて、近くで見れば見るほどに私は彼の綺麗すぎる整った容姿にキュンとする。
こんな至近距離から彼の顔をずっと見ることになると身が持たないので、微妙に視線を反らして彼の話を聞く。