「それで何の用だ」

「え?聞いてくれんの?じゃなくて…聞いてくれるんですか?」

「俺だって悪魔じゃないからな」

「いやあんたは悪……………意を感じられませんよね~!リチャード様素敵!」

「またてめぇつまんねぇこと言おうとしただろ!?」

「そんなことありませんし!?」

「間もおかしいし途中意味わかんねぇだろうが!?」

「あんまりキレないでくださいって!!思い込みです!思い込みですからそれ!!」


危ない危ない、
"いやあんたは悪魔だ"なんて本音をまた口に出して死にかけるところだった~

バカな割になかなか鋭い…




「それで何だって聞いてんだろうが!」

「あぁ、そのことなんですけど大したことじゃなくて、ただ今みたいにご主人様が何かに熱中している間私は何をしておけばいいんですかってのを聞きたくて。」

「………さっきからお前は、吉乃(よしの)に一通り説明されなかったのか?」
ついには呆れながら彼は私にそう言う。

まず私はその"吉乃"とやらの人物が理解できない。


「……まずそいつ誰だよって顔してるな、」

「あっはは~!わかります?」

「可愛くないから笑うな。」

「………」
何気落ち込む私。



この男はどうしてこんなにも人の気持ちを考えずにずばずばと言葉を発するのだろーう。