「教室帰られねぇの?」


「じゃあ一緒帰ろっ」

そう言いながら陸の腕に
手を絡めた


「はっ?お前とクラスちげーし」


冷たくそう言う陸は絡めた
腕を外そうとする

もっと強い力でぎゅーとする
あたし


「いいぢゃん!途中までだからお願い」


「ぢゃあ、手離せ」


わざとらしく大きな溜息を
つく


なんだかんだ言って優しい
もんねっ!!


「陸だーいすき」


満面の笑みのあたしから目を
そらした陸は自分のペースで
前へ前へ歩き出す