仮面の下に捕らわれて

「嘘っ…」

「嘘なものか。上層部で情報を押し止めているがいつまで持つやら」

体中の血の気が引くのがわかる。
真っ直ぐ座れて居るのかも自分ではわからない。

「まぁそれでここから本題だが」

自分の父親の不正が前置きで、本題ではないとはどういう事なのか、思わず目を見開いた。
























「貴女が俺と婚約するなら、穏便に処理するよう手配する。駄目なら表沙汰にして貴女の家庭は離散」


























「…どうする?簡単な条件だろ」