仮面の下に捕らわれて

「謝罪はしない。一つ目はこれで終わり」

「なっ…」

「やっと少し感情が見えた。それから二つ目」

悔しさに奥歯を噛み締める。
絶対に感情なんて面にだしてやるものかと身構えた。







その決心が脆く崩れるとも知らずに。













「宇奈月百香。柏原企画、財務部部長・宇奈月正息女」

「それが何か…?」






































「貴女の父親の不正が発覚した」