仮面の下に捕らわれて

怖い…
何これ…




「ん……ふっ…」



怖いのに、段々体の力が抜けて、知らない感覚が呼び覚まされる。
むしろそれを知るのが怖い…










体の力が抜けきった頃、ようやく唇を解放され、溢れた唾液を指で拭われた。

絨毯張りの床に崩れ落ち、浅い呼吸を繰り返すしか出来ない私の前に、恐怖の元凶が片膝をついてしゃがみ込んだ。