~天へ送る風~



「ちょっとまって、それはボクが醜いからではなかったの?」


「おまえの態度ががさつそのものだからですよ! 造りはともかく顔全体に覇気が現れていて、おまえは女の子だというのに!」


 うあちゃー、と内心アレキサンドラは思っていた。

 これまで全く別のことでいらだたせてきたのか、と。でも結局顔にケチをつけられた。やはり、自分は醜いのだ……

 それはとんでもないほどの長い小言だった。大言だ。


「王家の方々、アレキサンドラが失礼をいたしました」


「いえ、その……泉を元に戻したのも彼女のおかげなのです。だから、叱らないでやってほしい」