~天へ送る風~



「考えてはいる……さ」


「いいえ、おまえに一人前の考えが備わっているとは思えません。今日だってそうだった。おまえはいつもそう」


 リリアの剣幕は収まるところを知らない。


「都合の悪いことは黙っておいて、耳ざわりのよいことばかり。影で誰かがどれだけ心配するか、わかっていない」


 アレキサンドラも閉口するとんでもない早口。

 あられもないというか、抜き身の剣でもなければなんだというのか。


「それは今の話と別っこさ。すぐ、昔のこと持ち出すんだからー」


「もう、おまえときたら一事が万事、そうなのですから、おだまりなさい!」