正確には水蛇ではなかったのだが、それはまたおいておいて。
また張り手がくるかとアレキサンドラはヒヤヒヤしていたが、言いたいことだけ言ったのでそっぽを向いていた。
「あなたは立派よ、国の誉れよ、よくやったわ、と言えば良いのかしらね」
アレキサンドラははっとした。母の目には涙がにじんでいた。
「だけどね、アレキサンドラ。おまえは一言、どこへ行くのか、この母には言っておくべきだったのよ、わかる?」
母の小言は大言になってしまった。
「備えはちゃんとしていた? 困ったことにはならなかった? 結局おまえは何も考えていないじゃないの」



