「恐れながら申し上げます。王子様におかれましては、このようなじゃじゃ馬娘よりはるかに役に立つものが御側にいたはず」
今回のことは星の巡り合わせに逆らうもので、と深く頭をさげるリリア。
「だが、宰相マグヌスは被害者、という者があったと城下で耳にしたことがあります。それは悲しい予言でした」
「それは私の不徳の致すところでございます」
王子は否定の仕草をした。
「けれど、私はあえてそれに抗いたいと思い。だれか、思いを共有してくれるものはないかと、そう願ってしまったのです。そのとき彼女がいてくれて、ついてきてくれたのです」
「お母さんはボクが山へ行って水蛇と仲良くなる、なんて言っても信じないでしょう?」



