「せっかく花乙女になれたというのに。花ですよ? 『華』なのです、おまえは本当にわかっていない、なにも」
「お母さん、何故そんなにこだわって……?」
「……王を選べとは言いませんが王子をというのは一番最悪の選択です。飽きられれば終わり。一生誰とも結ばれない」
「選ぶとか、最悪とか、子供は教えられないことはわからない。どういうことなの?」
「私はそれを教えるために祭りの日、花園を散々、探していたのですよ!」
「ごめん、お母さん。花はリリーが見繕って来てくれたんだ」
アレキサンドラの頬がまた一つ赤くなる。



