「まあ、行ってからのお楽しみ、です、王子」
そのとき微かにだが、彼女が笑んだ。王子がまごついていると、マグヌスの大声で鳥たちがはばたくのが見えた。
さすがに目立ちすぎるので城内までは飛んで行けないという。
「彼らは急ぎたいようだが……」
草原を彼女らは歩いた、不意にサフィール王子が身を乗り出した。今度は要領を得て、アレキサンドラは目をつぶる。
その意味すら知らずに……
それはほんの一瞬のことだった。
「陽が落ちきらないうちに、城下の門までは行きましょう」
白蛇が宙を浮遊しながら皆を促した。
「宰相殿、わたくしたちは一体どこに捕まればいいの?」



