~天へ送る風~



 で、話は戻ってしまうが大蛇のままのマグヌス宰相殿は、まばゆい物でも見たかのように首を曲げて目をそらした。

 そして言うには、


「私は竜と蛇の子として産まれ、変身能力をもっていますが、あなたにぶざまと言われたくはない。しばらくこのままの姿でゆるされよ」


 それにしてもさすが竜につらなる大蛇。尾はちゃんと再生していた。


「ゆるすもなにも、この国には王以外、あなたの行動を制することのできる人間などおりません」


「ふう、リリアの娘よ。その王すら叱咤するその気性、まことに母親似と見受けた。ほあっははは」

 大笑して、急に声を落とす王だった。