「何故か? 死体が出ては困るからよ。王に成り代わるのにね! どこへも、冥府へもゆかれぬように呪いの長剣で王とこの私を毒の底へと沈めたのよ」 人々はシンとした。 「なんとおいたわしい王様、王妃様方」 そう言って涙を流すものもいた。 「けれど今! 千年王国の志をもって、我らは再びよみがえった。人民よ、これがおまえ達に捧げるなべての、王の献身である」 王妃は長い深紅の宝珠のついた錫杖を掲げた。 「皆、刮目して観よ」 戦況は目に見えて王らの方へと傾いた。