「くだらぬ! 森の神だと? 茶番はよすが良い。おまえは俺が追い出し、王と妃を封印した泉に、我が禍つ式もて悪霊と化したはず」
「王は封印されたのではない」
「なに?」
「時を越え、命守り、我が眠りの式を解き、今、王は、ここにおられる! 燃えよ、炎!」
蛇で竜の呪わしき力がここでは吉方へ流れる。マグヌスの呪文で大量の霧がうまれ、偽宰相の方へと押し寄せていった。
そして霧が晴れたとき、宰相マグヌスの皮を被った偽物が窒息寸前で横たわっていた。
今や、完全に立場が入れ替わり、王と王妃もそこにいあわせた。
宰相マグヌスの後ろに。息切れしそうな老宰相に守られ、今度は彼を助けようと胸を張り、威厳ある態度で臨む。



