~天へ送る風~



 女の子はふるふると首を振って


「痛いときに、痛いよーって泣いて叫ぶと、痛みがやわらぐんだって」


「君、そんなことしたことあるの?」


 驚いて訪ねると、少女は首をひねって、


「少しだけ」


 と言って、アレキサンドラを仰ぎ見た。


「でも、泣くのは悪いことじゃないってお兄さんが言ってたよ。泣いた後には、しゃんとして元気になって働くの」


 貧しいものの知恵だった。


「うん、そうだね。ありがとう」