あのときは断ったが、彼女は、ルイという者、素晴らしい企画力の持ち主だ、と思ってはいる。
ただ飲用水としてはうまいのだが『若返りの泉の水』『もしかして不老長寿!』とラベルに堂々と書くのに抵抗があったのだ。
「考えてみると、問題は何故偽宰相が王家を滅ぼさんとばかりに王と王妃を泉に封印したのか。これ見よがしに呪(まじな)いの剣まで用意して」
「あやつのことなら、だれより私が知っている」
「マグヌス殿!」
作業と集中力を中断させられて、驚いたのは、普段なんでもない顔をして問題を起こすアレキサンドラの方だった。
「こんなところへ、なにか急な御用向きでも? マグヌス殿」



