帰り道

「なぁ、梨絵のすきなものってなに?」

なんて聞いてみた。


「まさ君が買ってくれた苺牛乳~」


後ろから叫ぶ梨絵。


さっき嬉しそうに飲んでたよな。


「それとまさ君~」

「なんて~」



ちゃんと聞こえてたけど
照れ隠しでもう一回聞いてみた。



「まさ君大好き~」


後ろからまた聞こえる声。


嬉しすぎるし。



「まさ君は?」

「内緒~」


照れていえなかった。


俺って照れ屋なんだ。



だから梨絵の家に着いたとき
後ろを向いてキスをした。


手をふって梨絵は家に入って言った。


絶対手放したくない


絶対離れたくねぇ


もしなんかあったら俺が
責任とってやめるから。



だからお前はなにも気にせず隣にいろよ?