「梨絵っ」


名前を呼ばれて振り返ると先生がいた。


「えっなんで!?せっまさ君どうしたの?」

ヘルメットをとって優しく笑う先生。


「送るから。はい」



そういって投げられたヘルメット。


でもばれたらどうするの?

「ダメだよ。危険」

「大丈夫、ヘルメットかぶってるから顔わかんねぇよ」


そういって先生がヘルメットをかぶった。



たしかに…


見えないよね?



私は先生の後ろに座った。


「しっかりつかまってな?」

「うん」


そして2人を乗せたバイクは走り出した。