先生の隣で



「ごめんな?梨絵。」


先生は何回も謝ってくれた。


先生が悪いんじゃないのに。


「ちがうよ…私だよ。悪いのは…」

「ちがう!!俺!!不安にさせたのが悪い
俺は梨絵を子供なんて思ってない。
逆に大人だと思う。

俺だったら普通に外で会おうって思う。
だけどそれを止めたのは梨絵の思い。
梨絵が俺のためにばれないように必死なのに…

そう思ったときいつも
俺ってガキだなって思う。」


「…」


「だから梨絵はガキじゃない。」


「…うん」

「もうガキなんて思うな桜井っ」


「はいっ」