それから毎日、あたしと満月は窓の上と下で会話をした。 満月は大学生。 あたしは…本当なら高校生。 いつしかあたしは、満月を好きになってた。 毎日が、満月に照らされてるみたいだった。 「お嬢さん、ちょっと散歩などいかがですか?」 顔はニヤニヤだったけど、そのお誘いが嬉しくて、頷くとすぐに階段をかけ降りた。 「真陽?」