「俺、真陽のこと知ってたよ」 「なんで?」 「夜だけ、こんなふうに窓…開けるでしょ?俺、家あそこなの。ベランダ出ると、ちょうど正面で見えるんだよね」 「すけべ」 「はっ?!」 あたしは笑った。 ものすごい、久しぶりに。