「あぶねぇよ?」

あたしが見ていた方とは真逆の位置から、つまり、下から

少し面白がっているような声が聞こえた。



「何よ、誰?」

一気に現実にもどされ、不機嫌になるあたしに、そいつは柔らかい声で答えた。