「昨晩

キミの『月の兎』の話を聞かせてもらいました


だからボクも

ボクの『月の兎』の話をキミにするのが筋だと思うのです」



「センジンさんにも『月の兎』の秘密があるんですか?」



「そうなんです


実は……

今度書いた探偵小説の主人公が

秘密警察からの任を受けて働くという設定なんだが……



そのコードネームが

『月の兎』なのです」



コ、コードネーム?



「な、なんと!」



嗚呼、兎どん

今度はちゃんと驚いてみせれたかな?