“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「ちょっと、待って。
遥ちゃんっ」


後ろから聞こえる長谷川くんの声に、
ただ、ただ、体を押されて、
あたしは足を前へ前へと、必死で運んだ。


小さい頃から通ってる、いつもの道。


ここは
坂の下での事故が、多いなんて。


もちろん
当たり前に
知ってるけど。


今は
そんなことより


長谷川くんの前から逃げ出したい一心で、あたしは坂を駆け下りた。