“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

背中がぞわぞわっと寒くなり、体中を覆う鳥肌のブツブツを大急ぎでさすると、


「なぁ~んちゃって。
冗談」


・・・って。
先生。
微妙に本気まざってるのわかるから・・・。
ほんと
マジで
やめてくれ。


めまいがして、かすかに頭を振ると、


「まぁ・・・。
落ちた生徒の手前・・・な。
いくら北村と佐藤さんが、成績からして妥当だといってもな。
やっぱり、ひがみとか、やっかみとか。
いろいろ・・・な」


真面目な顔で、ハッと息を吐き出す担任。