“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

・・・ったく。
朝っぱらから。
何わけのわかんないこと。
言ってんだよっ!!


鳥肌が立って、荒々しく乱暴に担任の体を引き離すと、


「北村。
つれなくするなよぉ。
先生。
ほんと、佐藤さんが、羨ましい」


担任は本気とも冗談ともつかない口調で、ため息を吐き出した。


それに対して、


「先生。
申し訳ないんですけど。
北村くんは渡しませんから。
それに、1ヶ月もあれば、余裕で・・・。
フフフ・・・」


口の端を上げ、どす黒い魔女のような笑みを浮べる佐藤さん。