“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「由奈・・・
おまえ・・・」


「由奈さぁ。
凌兄のこと“ヘタレ”だと思ってたけど、やるときゃやるじゃん。
っていうか、けっこう、手ェ早かったんだね?
遥ちゃん、部屋に入れたの、何年ぶり?」


由奈はオレの前に親指を突き出し、


「親のいない時に、遥ちゃんと二人っきりで。
いったい、何してたんだろうねぇ?」


近所中に聞こえるような大声をあげた。


「は?
バカ。
由奈」


オレが由奈の口を押さえるよりも早く、


「凌兄のえっち。
えっち」


由奈ははやしたてるように、大騒ぎした。