“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「はぁ?
何言ってんだよ。
つーか。
由奈
その顔、気持ち悪い」


由奈をチラっと一瞥して、横を通りすぎようとした時。


「さっき、見たよぉ?」


地の底から響くような由奈の腹黒い声と、通せんぼするような腕が、オレの行く手を遮った。


「由奈
どけ」


由奈の言葉なんか無視して、通りすぎようとしたオレに抱きつく由奈。