「は?
遥・・・おまえ・・・。
征の部屋に行ったの?」


凌の顔がこわばり、ピリピリしたムードが漂う。


「う・・・うん。
勉強教えてもらいに・・・」


「は?
勉強?
そんなの、図書館ですればいーだろ?」


「ん・・・でも。
今日だって、凌の部屋でやってるし・・・。
一緒でしょ?」


その瞬間。


凌の片手があたしの後頭部を捕らえ、片手があたしの背中にまわされた。