“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

自分のアイスを選ぶことなんか、とっくに忘れて、凌の横顔を見つめるあたしの横。


凌はカパッとケースを開けて、


「やっぱ、ミルクは、外せねぇよなぁ」


ミルクのアイスに手をのばす。




ちっちゃい頃から、そればっか。


見慣れた凌の行動に、自然と笑みがこぼれる。


「あー。
由奈と祥にも、買っといてやるか」


そう言って凌は、続けてアイスを取り出した。