「遥。
おまえ、暑くねぇの?」
電車から降りて、凌の家へ向かう途中。
セミがけたたましく鳴く中。
凌にまつわりつくあたしを、呆れたように凌が見下ろす。
「ん・・・」
さすがにちょっと恥ずかしくなって、
その上、暑さも手伝って、
腕を緩めたあたしに、
「遥は。
ほんと、昔っから、甘えん坊だよな?」
凌は“仕方ねぇなぁ”って顔で笑って、
「あー。
そうだ。
アイスでも買ってくか?」
凌は親指を立て、昔から通ってる赤い屋根がかわいいお店を指差した。
おまえ、暑くねぇの?」
電車から降りて、凌の家へ向かう途中。
セミがけたたましく鳴く中。
凌にまつわりつくあたしを、呆れたように凌が見下ろす。
「ん・・・」
さすがにちょっと恥ずかしくなって、
その上、暑さも手伝って、
腕を緩めたあたしに、
「遥は。
ほんと、昔っから、甘えん坊だよな?」
凌は“仕方ねぇなぁ”って顔で笑って、
「あー。
そうだ。
アイスでも買ってくか?」
凌は親指を立て、昔から通ってる赤い屋根がかわいいお店を指差した。

