“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

実は、冷房より、心の不安でブルブル震えていたあたしを見下ろし、


「だったら・・・」


何も知らない凌が、あたしの両腕から腕を引き抜いた。


「え?
嫌っ・・・」


凌の腕を追っかけて、手をのばしたあたしに、


「こうした方が、あったかいって」


凌はあたしの頭を撫でながらそう言って、その手を下ろし、あたしの肩を抱くようにして、二の腕のあたりをさすってくれた。