“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「遥。
おまえ。
ちゃんと、髪の毛、乾かしたか?」



凌はつないでいた手を離し、あたしの髪を触ってから、


「そこ、風当たる?
場所代わってやるよ」


腰を浮かせたけど、


「んーん。
いい」


あたしは、凌の腕に、しがみついた。