そんな凌の見たこともない荒々しさに、
ポカンとするあたしに、



「遥。
髪の毛乾かしといて」



凌はあたしの髪に触りながらそう言って、



「オレ。
ちょっと、頭冷やしてくる」




あたしから目をそらし、
シャワールームに姿を消した。