“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

そんな遥の顔に向かって、
オレは小さく微笑んで、
かばんの中から香水のビンを取り出し、
シュッっと空中に振り撒いた。



「遥が選んでくれた香りに。
決まってんだろ?」



そんなオレの言葉に振り返り、


「え?」


両手で口を押さえる遥の耳元に口を寄せ、


「すげぇ。
気に入った」


かすかな息と共に、
言葉を送り込む。